優先席で思うこと
妊娠してはじめて、優先席について考えることが出来ました。
優先席が出来たばかりのころ、お年寄りや体の不自由の人が使えるために、空いていても極力あまり座らないようにしようと思っていました。小学生の頃でした。
その頃は、みな同じような考えを持っていたようで、混雑時でも優先席だけは空いているような感じだったと思います。たまに座ったことがありますが、「優先席なのに座ってしまった」みたいな後ろめたい気持ちが少しありました。
ところが、あれから10数年も経つと、世の中では優先席の存在自体あまり意味がなくなってきたような感じです。優先席が空いてることはあまりなくなってしまいました。
普通の席と同じ。
普通の人が座っています。
携帯をいじる人、お菓子を食べる人もいます。
「ここ空いているよ」と荷物を先において同伴者のために席を確保する人もいます。
はずかしながら、私は優先席が出来たばかりの頃以来、優先席についてあまり考えたことも無かったのだ、と思いました。どうせ空いてるならと座ったこともあります。私自身も普通の席とあまり認識しなかったのかもしれません。
そしていざ妊娠した時、再び優先席について考えるようになりました。
つわりや満員電車で苦しい時。座りたいなと思う事が多かったですが、空いている事はほとんどありませんでした。私の姿を見て、積極的に席を譲ってくれる人もいましたが、出産するまでたった3人だけでした。
優先席ってとてもいい仕組みだと思うんです。
周りに気を遣わう事無く空いている席があれば助かります。でも空いてなかったら・・・。
わざわざ妊婦である事をアピールしてほかの人をどかしたりなどは出来ませんし、ひたすら我慢するしかありません。座っている人の目の前で立っていたら、なんだかアピールしているみたいな気がしてついはじっこに行ってしまう事もありました。
空いている時間を狙うなど、時間差を図ることも大切ですが、私が住んでいるような東京の中心部から離れた郊外から電車に乗る場合、昼間に合わせるしか出来ませんし、ほぼ不可能なのです。
優先席が名目だけになってしまっている事実。私も恥ずかしながら妊娠するまで認識しなかったのですが、街を見回してみると、優先席、優先エレベーター、バリアフリーは不十分ながら意外にも多くある事がわかりました。それなのに、今まで目に入らなかった・・・と言うことは、残念ながら人々の意識もおそらくそうなんだと思います。
ですが、電車の車内放送をよーく聞くと「優先席では・・・」と確かに言っています。どうして気がつかなかったんだろう??
自分がその身にならない限り気がつかない社会。妊娠という機会をもってはじめて気がつく。それは恐らく私だけじゃないと思います。でもこれでいいのかな?と思うんです。極端な話、東横インの社長のように、自分の考えだけで効率化を中心に考えてしまうようになってしまいます。
世の中はまだまだ多くの健常者が中心となっていて、それ以外の人の存在を忘れがちになっていると思います。優先席のアピールをたくさんしても、多くの人には目にも耳にも入ってないのです。
少子化も進んでいる今、子育てしているお母さんが珍しい社会になってはいけないと思う。そして、それは身体障害者や介護を必要としている人も同じで、自分の身の回りにいないから関係ない、という社会を変えていかないと、優先席の意識改革は難しいな、と思いました。
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